入れ歯生活

義歯(入れ歯)洗浄剤とは?
気になる成分や働きを解説します

義歯(入れ歯)洗浄剤とは?気になる成分や働きを解説します

義歯用ブラシは入れ歯についた歯垢を落すのに対し、義歯(入れ歯)洗浄剤はブラシでは落としきれない汚れや、目に見えない細菌を化学的に洗浄できるデンタルグッズの一つです。

義歯(入れ歯)洗浄剤を使うタイミングは?

義歯(入れ歯)洗浄剤を使うタイミングは?

ブラシで十分なお手入れが出来ている方は、原則として洗浄剤は必要ありません。
洗浄剤はあくまでもサポート役。入れ歯についた歯垢[しこう]はブラシでないと除去できません。そのため、洗浄剤を使用する際は、あらかじめブラシで汚れを落としてから仕上げとして使用します。

洗浄剤は毎日使うの?

洗浄剤は毎日使うの?

洗浄剤の使用頻度は個人の嗜好品によって変わってきます。毎日使う必要はありませんが、たばこや赤ワイン、コーヒーなどの嗜好品を頻繁に召し上がる方や、入れ歯のにおいが気になる方は毎日のお手入れとして取り入れると良いでしょう。
目に見えない細菌や、ブラシでは落ちない汚れを洗浄剤の成分で浮かせて洗い流すことができ、入れ歯の臭いや着色物を洗浄します。

気になる成分と働きは?

気になる成分と働きは?

洗浄剤は大きく分けて過酸化物系・酵素系・次亜塩素酸系の3つの種類に分類されます。

過酸化物系

一般的に広く販売されているのが発砲して汚れを落とす過酸化物系です。殺菌・消臭作用のほか着色汚れも効率よく洗浄します。

酵素系

酵素系はタンパク質を分解します。酵素の力で入れ歯に付着したプラーク(歯垢)を効率良く分解し洗浄します。

次亜塩素酸系

次亜塩素酸系は強力な殺菌作用や漂白作用が特徴です。長時間の漬け置きは入れ歯を痛める可能性があるので注意が必要です。

義歯(入れ歯)洗浄剤について

過酸化物 酵素配合 次亜塩素酸
除菌
消臭
歯石の再付着
漂白

入れ歯の種類に合わせて選択しよう

入れ歯の種類に合わせて選択しよう

汚れの付着は嗜好品や生活習慣によって個人差があるため、洗浄剤の使用頻度は個人によって異なります。
また、入れ歯の種類によってはご使用になれないものもあるかもしれません。
特殊な加工がされている入れ歯をお使いの方は、かかりつけの歯科医師、歯科衛生士に相談してみましょう。

監修ドクター
岡山大学 医歯薬学総合研究科
医歯薬学総合研究科・生体材料学分野

松本 卓也 教授